2018年8月23日木曜日

残暑お見舞い申し上げます。

涼しくなったかと思ったら、また暑い日が続きますね。
みなさん、夏休みも残り少なくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
2学期を目の前にして、親として一番考えるのが生活リズムを整えるということではないでしょうか。とはいっても簡単なことではありません。早寝、早起き…食事の時間…うまくいかないことの方が多いのではないでしょうか。
今回、キリスト教保育連盟が発行している「キリスト教保育」という刊行誌の中に「子どものからだと心のSOSを克服するための仮説的提案」と題して野井真吾先生が寄稿されていました。とても面白いと感じたのでご紹介させていただきます。野井先生については補助金説明会の講演会で講師の秋元先生が触れられていたように、こども達の生活リズムを考えるうえで非常に重要なことを言っていると思います。結論から言いますと

「早寝・早起き・朝ごはん」よりも「光・暗やみ・外遊び」!

ということが書かれています。一体どういうことなのでしょうか。
是非お目を通していただきたく思います。以下、抜粋です。(ま)

「子どものからだと心のSOSを克服するための仮説的提案」
野井真吾

○生活リズムを整えにくい現代社会ができるまで

いうまでもなく、私たちヒトは動物です。動物は「動く物」と記すように活動する生き物です。ヒトは、その活動を昼に行うことに決めて進化してきました。ただ、活動をしたら休息も必要です。ヒトはその休息を夜に行うことに決めて進化してきました。でも、当時は時計などありません。そのため、ヒトはその昼と夜を「光」と「闇」で判断してきました。このように考えると、ヒトという動物は光を感じて動き、闇を感じて休む生き物であることがわかります。以来、700万年。ヒトは昼行性の動物としてこの地球上で進化してきました。
 翻って、トーマス・エジソンが白熱電球の実用化に成功したのはいまから139年前の1879年のことでした。仮に、人類が進化してきたこの700万年を24時間に例えると23時59分58秒に発明されたことになります。つまり、この世界的発明からわずか2秒しか経過していないのです。この発明により、私たちの生活はずいぶん便利で快適なものになりました。でも、昼(光)と夜(闇)の判断といった点ではそれを困難にもしました。加えて、1970年代には各家庭にテレビが、1980年代には子どもの生活にテレビゲームが、2000年代に入ってからはケータイ・スマホがそれぞれ侵入してきました。このように私たち現代人の生活は、わずか2秒の間に劇的に変化しました。からだが馴化できないのも当然です。
 こうして生体リズム、生活リズムを整えにくい現代社会ができあがったというわけです

~中略~
(次に、どのようにして生体リズムを整えたらよいかを記述されております。長くなってしまうのでその部分は割愛しますが、野井先生は様々状況での眠りのホルモンと称されるメラトニン分泌のデータから「キャンプ生活」には子どもの生体リズムを整えるためのヒントが内包されているといえそうだ、としています)

○仮説的提案「光・暗やみ・外遊び」

ただ、だからといって「日本中の子どもたちは四六時中キャンプをやるべき」と主張しているわけではありません。そのような提案は あまりにもナンセンスです。(中略)
全国各地で「早寝・早起き・朝ごはん」が叫ばれています。ただ、分かっちゃいるけどできないのが「早寝」だし、「早起き」だし、「朝ごはん」なんだと思います。考えてみればこれらは健康バロメーターであることは間違いありません。私たちおとなは、こども達が早く寝ているか、早く起きているか、朝ごはんを何をどれくらい食べているか、といったことに気をかけてあげる必要があるでしょう。でも現状はどうでしょうか。これらが取り組みのスローガンのようになってしまていないでしょうか。スローガンとしてはいかがなものかとも思うのです。なぜならば、私たち大人だって眠れない日はあります。起きられない日はあります。お腹がすかない朝だってあります。これでは、いくらいってもいうことを聞かないわが子を目の前にして、お母さんもお父さんも疲れてしまいます。そればかりか、わかっているのにガミガミ言われれば子どもだってイライラしてしまいます。
 対して、外遊びをすればからだを動かすことになります。そればかりか、光を感じることにもなります。その上で、夜は部屋の灯りを少し落としてみてください。昼に光を感じてからだを動かし、夜に暗さを感じれば、おのずとメラトニン分泌が促進します。メラトニンが分泌されれば、「早寝」になります。早寝になれば「早起き」になります。早起きになればお腹もすいて「朝ごはん」も食べられるようなるというわけです。このように考えると、取り組みで意識すべきスローガンとしては「早寝・早起き・朝ごはん」ではなく「光・暗やみ・外遊び」であるということに気づくのです。また、子どももおとなも息がつけないくらいに頑張っているのが現代社会でもあります。その点、少しだけ頑張ればできそうなスローガンとしても光・暗やみ・外遊び」に軍配ありとも思うのです。
 どうぞ、「光・暗やみ・外遊び」を合言葉に、子どももおとなも頑張り過ぎずに子どもの生活リズムを整えることに挑戦してみてくださればと思います。

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